女子登山ガイド亜紀のおすすめ山歩きブログ

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登山ガイド亜紀がおすすめする初心者のための山歩きブログです。

富山のシンボル、立山「雄山」

立山連邦の主峰「雄山」

「雄山」は標高3,003m、
立山連邦の主峰となる三山、
雄山・大汝山・富士ノ折立のひとつで、
頂上には雄山神社峰本宮があります。

 

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雄山山頂の雄山神社本宮 

 

古来より「富士山」「白山」と並び
日本三霊山のひとつに数えらる
有名な霊山です。

 

室堂といえば、冬には
道路脇が20 mの高さの雪の壁となる
「雪の大谷」で全国的にも有名ですね。

 

今回は、そんな「雄山」を
ご紹介したいと思います。

 

室堂からは整備された石畳が続きます

 

スタートは、
室堂ターミナルからとなり、
ターミナル前には「名水百選」があります。


「宝殿の湧水」で、是非、
美味しい水を味わってみて下さい。

 

ここから丁寧に敷き詰められた
石畳を歩き、一ノ越へ向かいます。

 

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室堂より延びる石畳の遊歩道

 

人工的に石が敷き詰められていますが、
実は、大変歩きづらいので
足の置く場所をよく選びましょう。

 

立山へ上がる際に気をつけたいのは、
高度に順応するということです。


麓から一気に標高を上げた場合、
空気の薄さで、些細な坂を歩くのも
辛くなることがあります。

 

こんな時は、体か順応するまで、
しばらく留まり、ゆっくりと
休憩するのがポイントです。

 

「祓堂」は下界と神の世界との境界

 

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一の越への坂が始まる地点「祓堂」

 

石畳を進み、祓堂(はらいどう)の
祠まで来れば、ひと休み。

 

ここはその昔、
信仰で下界と神の世界との
境界とされた場所でもあります。

 

さて、ここから勾配が
急になります。

 

バランスと体力が
必要となります。

 

一の越まで行けば、

「一ノ越山荘」がありますので
ここでひと休み。

 

 

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一ノ越山荘より雄山を望む

 

一の越山荘の屋根の
向こう側が山頂。


急登かつガレ場となり
大変危険です。


石を落としたり、
落とされても重大事故につながります。

 

酸素が薄く、疲労により
判断能力も低下しやすくなりますので、
気を引き締めて行きましょう。

 

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ガレ場では石を落とさないよう慎重に・・・

 

一ノ越から山頂までは、順番に
五ノ越まで区切られています。


それぞれに祠ががありますが、
ハードな登りのため見落としがちです。

 

立山信仰の聖地でお祓いを受けられます

 

ガレ場を登り切れば、雄山山頂!

 

頂上広場は360℃の展望です。

 

遠くは富士山、黒部川の源流や
富山湾を一望することができます。

 

更には、立山信仰の聖地で、
お祓いをして頂くことができます!

 

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雄山神社本宮でお祓いを受けることができます

 

しかも、500円で!

 

シーズン中の週末などは、
長蛇の列が出来ます。

 

お祓いをお目当てに行かれる方は、
時間に余裕をもって
神社へ向かいましょう。

 

日本百名山でもあり花の百名山、
また、富山のシンボルでもある
「立山」、是非おすすめします。