驚きの記録を持つ、冬の伊吹山
積雪量は世界一!を記録
伊吹山は標高1,377m、
滋賀県と岐阜県にまたがる、
関西では言わずと知れた百名山です。
この場所は、
日本海側からの季節風の通り道です。
また雪が多く、積雪量は驚きの世界一!
の記録を持っています。
今回は、そんな冬の
伊吹山をご紹介いたします。
ドロ道から危険な雪の斜面へと変化します
一合目からは、
夏道と同じく樹林帯歩きですが、
足元は雪が溶けている事が多く、
滑りやすいドロ道が続きます・・・。
ですので、スパッツの
装着をオススメします。
二合目のあたりから積雪量が増え、
視界が開けてきます。
冬は、ジグザグに続く夏道が
雪に埋まっているため、
山頂までの直線距離を
歩くことになります。
五合目あとの避難小屋を過ぎれば、
急登が始まります。
急登直前の休憩では、
水分補給、行動食も取っておきましょう。
冬の伊吹山は、
ここからが夏とは違い、
大変危険な登山となります。
八合目ともなると
斜度が40度以上あるような
急坂となります。
雪の状態によっては、
滑落すれば何百メートルも下へと
一気に落ちて止まりません。
落ち始めると
誰も助けられません。
むしろ、他人を巻き込み
大きな怪我をさせる事になります。
急登を登り切る体力とともに、
アイゼン・ピッケルを使い、
自身の滑落を止める技術が必須となります。
慎重に足を進め、
坂を登り切ると稜線に出ます。
お天気が良ければ、
遠くに琵琶湖をはじめ
美しい山々を見渡すことができます。
稜線から山頂までは
なだらかなですが、
雪などで視界が悪い場合は
慎重な判断が必要となります。
山頂は気温が低く、
強風となる事が多い為、
防寒の装備も万全にしましょう。
山頂では、急坂を登った時の汗で
体を冷やしてしまうと、
体温はなかなか戻りません。
美しい景色を写真に収めたら、
早急に下山を開始しましょう。
薬草の宝庫でもあり、お花畑は天然記念物です
無事に下山したならば、
「いぶき薬草湯」への
立ち寄ってみては如何でしょうか。
伊吹山は、古来より薬草の宝庫
としても知られています。
室町時代には、織田信長が三千種の薬草を
栽培する菜園を伊吹山に作らせたそうです。
温泉とは、また違った効能のお風呂で
じっくり疲れを癒すのもおすすめです。
山頂のお花畑は、
国の天然記念物に指定されています。
様々な顔を持つ、驚きの伊吹山。
是非一度、
訪れてみては如何でしょうか。