高山植物の群生地 佐渡島
希少価値のある島、佐渡島
佐渡島は、新潟県に属する離島で、
朱鷺(トキ)の生息地や金山跡などが有名です。
山においては、低い標高にもかかわらず
高山植物を始め、多くの花が自生する
「花の百名山」ドンデン山も存在します。
花や鳥だけでなく、歴史や文化に於いても
希少価値のある物が多く残る島でもあります。
佐渡島の地名は、
日本書記に出るほど古い歴史があります。
今回、ご紹介する佐渡島のドンデン高原も
古くからの放牧地で、記録に残っているだけで
1200年以上という長い歴史を持っています。
アオネバ登山道は人気のコースです
アオネバ渓谷からドンデン山までは、
大変人気の高いトレッキングコースです。
渓谷沿いには、
花が途切れることなく、
群生しているのが人気の理由です。
まず、ドンデン山へは、
アオネバ登山口よりスタートします。
登山口には簡易トイレがありますので、
ここで準備を整えましょう。
「アオネバ」とは、その名のとおり
青く粘り気のある土から来ています。
最初はなだらかな登りですが、
途中から結構な急坂となり、
地面が濡れていると
粘土質の土で滑ります。
事前にしっかりとトレーニングを
積んでおきましょう。
足を進めるごとに風景が変わり、
ジェラシックパークさながらの場所も!
カタクリ、ユキワリソウ、
キクザキイチゲ、ザゼンソウなど
様々な高山植物の群生も見られます。
アオネバ十字路からは残雪に注意
アオネバ十字路までくれば
ホッとひといき。
ここからなだらかな登山道になりますが、
その年によって、残雪量が違います。
雪が多ければ、
10本爪以上のアイゼンが必要となり、
それなりの技術が必須となりますので、
シッカリと下調べをして入りましょう。
ドンデン山は「尻立山」と書き、
頂きの丸い山のことを意味します。
アオネバ十字路から
ドンデン山に向かうと、
次第に視界が広がってきます。
大空広がるドンデン高原
ドンデン高原では
6月から10月頃まで、
牛が放牧されています。
1200年前と同じスタイルのまま、
牧場はありません。
ここでは野生に近い状態で
飼育されているのです。
山頂直下の整備された
階段を登ればドンデン山。
頂上からは、
鳥海山や飯豊山、北アルプスの
白馬岳や剱岳の大パノラマ!
さて、景色を堪能したら
ドンデン山荘まで
気を抜かずに歩きましょう。
2005年に建てられたドンデン山荘は、
小さいながらも、美味しい食事と
絶景を堪能できる綺麗な山荘です。
佐渡島は小さい島でありながら、
多くの歴史や文化、自然が残されています。
そうそう、
4月には「佐渡トキマラソン」がありますので、
佐渡の風を切って走るのも良いかもしれません。
日本一を誇るトビシマカンゾウの群生地、
大野亀もおすすめです。
是非一度、希少価値のある
佐渡島へ訪れてみてはいかがでしょうか。