氷の大舞台 シエイクスピア氷柱郡
関西で有数の氷柱群「シェイクスピア」
シェイクスピア氷柱群は
西日本でも有数のアイスクライミングの
メッカとなっています。
その名のとおり、
冬になれば見事な氷の舞台が現れます。
近年、温暖化の影響なのか、
氷のコンディションの良い日が
減っていますが・・・。
それでも!
アイスクライミングのできる貴重な場所。
訪れるクライマーを
大いに楽しませてくれます。
シェイクスピアまでの道のりは容易ではありません
シエイクスピア氷柱郡は、
奈良県・大峰山の山葵谷に位置します。
その場所は、奥まった場所にあるため、
容易に見に行く事は出来ません。
トレースが無い事もあるため、
ルートファインディングの技術が必要です。
また、前爪のあるアイゼンやピッケルは必携で、
全てにおいて高い技術を必要とします。
登山口よりシェイクスピア氷柱郡の状態をうかがいます
登山道の入口からは
整備された歩きやすい道で始まります。
前方奥の山が、
シェイクスピア氷柱郡のある目的地。
ここから、
今日のコンディションが伺うかがえます。
西日本では、氷瀑の出来る貴重な場所。
冷え込みの足りない冬は、
クライミングのゲレンデが少なくなるため、
この一帯の氷瀑が混雑している事もあります。
さて、今日はどうでしょう。
登山口より、しばらく歩くと、
古い木の橋が現れます。
麓は雪が少ないですが、
徐々に増えて傾斜もキツくなります。
この先、
滑落の危険があるトラバースや険しい急坂、
岩とのミックスなど、緊張する場面も多くあります。
シェイクスピア演劇場の名前の由来は、
この氷柱を登るクライマーの「行くか戻るか」
の決断を迫られる場面が、シェイクスピアの
様々な場面のようであるためと言われています。
マクベス、リア王、ハムレット
などの氷瀑も並び、大迫力です。
上部には、100mの氷瀑が
出来ることもあるそうです。
まさに大自然の造形美です。
美しい氷の大舞台「シェイクスピア氷柱郡」。
ですが、
装備とアイゼン・ピッケル・ザイルの技術を
持ち合わせた方との同行をおすすめします。