冬季は強風が名物の那須岳
冬の風で有名な那須岳
那須岳は、標高1915m、
栃木県に位置する那須連山の主峰で、
「茶臼山」とも呼ばれています。
紅葉が美しい事で有名で
ロープーウェイを利用すれば
手軽に登頂する事が可能なため、
秋には大変な人の数が押し寄せます。
一方で、冬には
「爆風」とも言われる強い風が吹き
大変厳しい事で有名な那須岳。
海外遠征登山のための
トレーニングに訪れる方が
いるほどです。
いにしえの街道には秘湯の三斗小屋
かつては、
三斗小屋温泉のある那須岳の西側が
物流の街道や山岳信仰の道として
主要な道路でした。
三斗小屋温泉は、
知る人ぞ知る秘湯の温泉地。
今でも訪れる人が後を絶ちません。
現在では、
那須ロープーウェイのある山の東側、
すなわち大丸温泉側の開発が進み、
メインの登山ルートとなっています。
強風対策をして、いよいよ入山!
冬季は、大丸駐車場より上に
一般車輌が入れないため、
大丸駐車場にて駐車します。
ここに設置されているトイレは、
冬でも利用可能で、中も大変綺麗です。
このコースは、
地図でも確認が出来るように、
難しい箇所はありません。
気象条件が良ければ
冬でも快適に楽しめます。
ですが、冒頭でも記載したとおり、
那須岳の最大の難関は強風です。
入山の際は、
強風対策をして入りましょう。
歩きやすい登山道が続きます
大丸駐車場から約20分で「峰の茶屋」と
ロープーウェイ乗場の横を通り過ぎます。
暫く進むと「那須岳登山指導所」の
ポストがありますので、
ここで登山届を提出しましょう。
雪に埋もれた「山之神」の
鳥居をくぐれば登山道です。
耐風姿勢の習得が必要です
ほどなくすると樹林帯を抜け、
徐々に雪が少なくなり地面が現れ始めます。
常に強い風が吹くため、
雪が飛ばされ、なかなか積もりません。
このエリアへ入ると
ますます風が強くなるため、
アイゼンとピッケルが必須です。
浮石も多くなり、
足元が安定しません。
強風で立っていられない時は、
素早く耐風姿勢を取らなければならないため
事前に習得しておきましょう。
避難小屋手前は、
少し難しいトラバース。
ここを慎重に抜けると
避難小屋へ辿り着きます。
冷静な判断力が重要です
山頂まではあと少し!
ここで一息入れて、
水分・カロリーをシッカリと
補給しましょう。
私達がトライした日は風が強く、
途中で耐風姿勢を強いられました。
あと少し!という所で
危険と判断したため
撤退となりました。
風がなく、お天気も良ければ、
360度の雄大な景色が楽しめます。
お天気の良い日に是非一度、
訪れてみては如何でしょうか。
【DATA】
都道府県:栃木県
コースタイム:約4時間
大丸駐車場登山口
標高差:645m