世界遺産 小笠原諸島の乳房山へ
東洋のガラパゴス 小笠原諸島
小笠原諸島は
東京から南へ1000km離れた所にある島々で、
東洋のガラパゴスと呼ばれています。
小笠原へは、
フェリーが唯一の交通手段。
今回ご紹介する乳房山は、
そんな島々の母島に位置する
小笠原諸島有人島の最高峰です。
小笠原への長い船旅の始まりです
小笠原諸島へは、
東京より船で24時間。
定期船「おがさわら丸」に乗り込むと
長い船旅が始まります。
ですが、船内は快適!
船内は綺麗で食事も美味しく、
スタッフの方も親切・丁寧、
快適な船旅をサポートしてくれます。
小笠原はクジラの大切な子育ての場所
小笠原諸島の海域では、季節によって
クジラの歓迎を受ける事ができます。
実は、12〜4月にかけて、
小笠原諸島はザトウクジラの
子育てのための大切な海域となります。
特に、2月頃からは高い確率で
クジラに会う事ができるんです。
実際にはクジラと距離があるのですが、
それでもスゴい迫力があります。
港に着くまでは
海から目が離せません。
いよいよ母島 乳房山へ
父島へ到着したのち、
更に南へ50キロ、
「ははじま丸」で母島へ向かいます。
港から歩いて約10分、
乳房山の登山口に到着です。
登山口では、外来種を除去するため
お酢のスプレーで靴を消毒してから
登山道へ入ります。
これは、外来種の影響により、
小笠原の自然が壊滅的な危機に
置かれているためです。
シダや苔など自然が色濃く残る
山道を歩きます。
本土では見られない、
自然がたくさんあります。
地球上で、母島しか生息していない ハハジマメグロなど、
貴重な小鳥たちの憩いの場もあります。
小笠原固有の動植物を守るため、
他にも様々な活動が行われています。
亜熱帯の樹林を歩くこと約2時間、
乳房山の山頂に到着です。
山頂の展望デッキに出ると
真っ青な海と空!
山頂からは
気持ちの良い尾根歩き。
自然豊かな小笠原に触れる事のできる
貴重な場所でもあります。
島民が戦争に翻弄された小笠原の歴史
現在は、穏やかな時間が流れる
小笠原ですが、戦争により
島民が翻弄された歴史があります。
今でも戦争の大きな爪痕が
随所に残っています。
忘れてはいけない歴史が
ここにあります。
守りたい小笠原の貴重な自然
小笠原諸島は、
年間を通じて最低気温が15度、
最高気温は32度と本土に比べ
過ごしやすい気候です。
植物ではオガサワラビロウ、
タコノキ、シダ類が多くあります。
街のいたるところに
ハイビスカスやブーゲンビリアが咲き、
観光客の目を楽しませてくれます。
世界中で母島でしか生息していない
ハハジマメグロ、アカガラシラカラスバト
などが生息しています。
小笠原の動植物は固有種が多く、
天然記念物に指定されているものも
多くあります。
この貴重な自然を
いつまでも残していきたいですね。
【DATA】
都道府県:東京都
コースタイム:3時間30分
標高:462m