潤いの山 雨飾山
空からの恵みの雨が山を飾る雨飾山
雨飾山は、標高1963m
妙高戸隠連山国立公園の西端に位置する山です。
長野県と新潟県との県境にあり、
日本百名山のひとつにも選ばれています。
名前の由来は、
山頂に祭壇を祭り、雨乞いをしたことが
由来と伝えられています。
実際、雨やガスが多く、
山を「飾る」ほど雨が多いから、
と言われるのもうなずけます。
雨飾山は紅葉の時期は大変な人気の山です
雨飾山は、特徴的な名前とともに
百名山にも選ばれているため
人気の高い山となっています。
特に、紅葉の時期は、多くの人が訪れ、
休日には行列となるほどです。
登山口からは木道が続きます
小谷村側から入る登山口には、
80台ほど車の置ける駐車場があり、
トイレも整備されています。
ですが、山には小屋やトイレはありません。
登山口近くには携帯トイレ回収BOXがあり、
登山道には携帯トイレブースが設置されていますので、
携帯トイレを持参しましょう。
登山道は、
駐車場の建物の横から始まります。
暫くは平坦なコースで
木道が続きます。
雪解けの季節には、
水芭蕉も咲き、木道の脇を
白く飾ってくれます。
11分割で案内してくれている雨飾山の登山道
木道が終わると、2/11の標識が現れ、
いよいよ本格的な登山道が始まります。
急登が続くため、
ゆっくり、ペースを崩さずに歩きましょう。
山頂までは、11分割された標識で
案内をしてくれます。
登山口から40分ほどで、
「ブナ平」に到着します。
大きなブナの木に囲まれた
広いスペースがあり、休憩には最適です。
木の根や段差のある急坂を
1時間ほど登って行くと、
突然、視界が開け沢に出ます。
ここは荒菅沢(あらすげざわ)です。
ここは雨飾山の絶好の休憩ポイント!
お弁当を広げる人も多く、
河原でのんびり過ごす事ができます。
山頂方向には、白く巨大な岩
「布団菱」が見えます。
お布団を干したような形に見えるため、
このようなユニークな名前が付いたそうです。
登山道の続きは、
沢を横切った場所にあります。
沢沿いを上がって行く方向にも、
別の目印テープがあります。
人気の少ない、ある秋の日、
単独のハイカーが、
沢の上流へ向かって歩く姿を見つけたため、
大声で叫びながら呼止めに行った事があります。
沢の向かい側をよく探し、
赤いペンキのマークの道を辿りましょう。
雨飾山の山頂は「猫の耳」の双耳峰です
標識が7/11を超えると、
岩場やハシゴ、切れ落ちた急坂もあり、
体力・神経ともに消耗します。
多くの登山者が訪れる山ですが、
体力・技術が必要となりますので、
事前のトレーニングをしてから入りましょう。
花も多くオススメの山ですが、
急な斜面で滑落するような場所もあります。
7月頃までは雪が残りますので
事前に正確な情報を入手し、
装備をしっかり備えましょう。
山頂は双耳峰となっており、
南峰には標柱と三角点、北峰には石仏が並んでいます。
展望は360度のパノラマ、
糸魚川市の向こうに日本海ができます。
下山後のお楽しみといえば・・・
さて、下山後のお楽しみのお風呂をご紹介。
小谷村の「雨飾荘」から100mほど下った場所に、
開放感たっぷり!源泉かけ流しの、
贅沢な露天風呂があります。
ですが・・・洗い場がありません。
洗い場を利用したい方は、
「雨飾荘」や登録有形文化財「山田旅館」、
道の駅「おたり」へどうぞ。
雨飾荘や山田旅館は、
お宿としても素晴らしく、
大変人気となっています。
道の駅「おたり」では、
地元の食材やオリジナル雑貨などが取り揃えられ、
お蕎麦やおやき、秋には新米やキノコなどが並んでいます。
雨飾山と小谷村、
どちらも贅沢に堪能してみてはいかがでしょうか。
【DATA】
雨飾山
小谷高原(雨飾キャンプ場)の登山口より
都道府県:長野県 新潟県
標高差:813m
山頂まで:約4時間のトレッキング