田園と山岳の絶景ポイント 十勝岳
十勝岳周辺は人気の観光地
十勝岳は標高2077m、
北海道の美瑛・上富良野にまたがる
十勝連峰の主峰です。
十勝岳麓の美瑛・富良野界隈は、
ラベンダーやTVドラマ、
富良野メロンなどでも有名になりました。
以前は駐車場やお土産屋さんなどなく、
ラベンダー畑前の道路の端に車を寄せて
写真を撮るくらいでした。
今では、駐車場やお土産屋、飲食店などが充実し、
大型バスが一挙に集う観光地になっています。
富良野は、のどかな田園風景が広がり
野菜も美味しく、大自然と遊びを満喫できる場所。
周辺のお店なども充実しているため、
リピーターが多いのもうなずけます。
ちなみに、
十勝平野で栽培されているお蕎麦も
高品質で有名です。
望岳台は人気のコースです
望岳台から十勝岳頂上へ続く登山道は、
日帰りが可能なこともあり、
人気のコースです。
この望岳台の標高は930m。
ここまで来れば、十勝岳を間近で見る事ができ、
西側の富良野盆地まで見渡せます。
展望スポットとしては最適なので、
登山をしない方でも手軽に楽しめる
人気の散歩コースとなっています。
望岳台の駐車場前には、
2016年に完成したシェルターがあり
綺麗なトイレも設置されています。
シェルターで登山届を出し、
掲示板で噴火状況などを確認したら
準備を整えましょう。
登山口から山頂まで、
樹木は一切ありません。
多めの水分と行動食を準備し、
行動中はコマメに水分補給を行いましょう。
雨や風はもちもん、
太陽を遮るものがありませんので、
お天気によってコンディションが
大きく左右されます。
予め、天気や気温など調べ、
入念に計画を立てましょう。
昭和火口の横を通り抜け、
ようやく辿り着いた山頂は、
360度の大パノラマ!
時間に余裕があれば、
景色を見ながら
ゆっくり休憩したいですね。
十勝岳は何度も噴火を繰り返しています
さて、火山ガスについて
少し触れておきます。
十勝岳は、安政、明治、大正、昭和と
何度も噴火を繰り返しています。
今でも、62-2火口からは
濃い噴煙が立ち登っています。
風向きに次第では、
濃いガスが登山道を覆います。
火山ガスには、
二酸化炭素ガス、硫化水素や
亜硫酸ガスが含まれています。
卵の腐ったような臭いは、
硫化水素で、この硫化水素は
水によく溶けます。
乾いたハンカチやタオルではなく、
水を含ませたものを当てるのが、
より効果的です。
ガスのかかる区域へは
立ち入らないのが原則ですが、
偶然にもこのような場所に出会った場合は、
早急に立ち去りましょう。
人気の十勝岳ですが、
十分な知識と情報を持って
入るように心がけましょう。
帰りには、
十勝連峰の恩恵を受けた麓の白金温泉で
汗を流して帰ってはいかがでしょうか。
【DATA】
望岳台登山口より
都道府県:北海道
標高差:1147m
山頂まで:約4時間のトレッキング