正しい水分補給で楽しい山旅を!
山の遭難件数が過去最高
今年は、平地のみならず、
山でもこれまでには無い
異常な暑さを感じています。
平地の気温も、
ついに41℃超えの所が出現し、
「酷暑」を越えて「激暑」
の文字も飛び出すほど・・・。
今年は、山の遭難件数が
過去最高となりました。
私も今年の夏の始まりに、
ヘリを呼ぶ事故2件に遭遇しました。
このうち1件は熱中症でした。
この異常な暑さ!
皆さんはどのように
対策を取られているでしょうか。
水分不足は遭難のもと!
水分不足は、
様々な体調不良を引き起こします。
筋肉がピクピクけいれんしたり、
手足の筋肉がつる。
めまいや立ちくらみ、
熱が内にこもり顔がほてる。
更には、血液がドロドロになり、
脳梗塞や心筋梗塞を
誘発しやすくなります。
大抵の場合、
こういった症状が出た時には、
歩行が困難となります。
自分で歩けなくなれば、
遭難事故となり
山ではヘリを呼ぶ事になります。
水分摂取量の目安は?
それでは、
いつ水分を取れば良いのでしょう?
喉が渇いた時ではありません。
喉が渇く前です。
どれくらいの量を取れば良いのでしょう?
季節や気温にもよりますが、
1時間で300ml取ると間違いはありません。
厳密に守らなくても良いのですが、
私の場合、1時間に250mlを目安にしています。
2時間で500mlのペットボトルを1本消費、
とすれば分かり易いですね。
塩分もお忘れなく!
重要なのは水だけではありません。
水を飲みすぎると
体液が薄まって、水中毒になります。
大量に汗をかけば、
多くのミネラルも失ってしまいます。
水分と塩分を同時に補給できる
スポーツドリンクや、塩飴や梅干し、
サプリメントを併せて取りましょう。
原因を分析して楽しく山を登りましょう!
熱中症の原因はさまざま。
熱中症にかかった人はみんな、
「飲んでいます」と言われますが、
実際には水分が足りていません。
他には「トイレに行きたくない」、
団体行動のため忙しく、
「飲むタイミングがなかった」
「喉は乾いていない」など。
山では、衣類での体温調節、
転ばないよう足元に注意を払う、
シャリバテにならないよう行動食を取る
など、神経を忙しく使います。
水分補給は、
ついつい感覚任せとなりがちですが、
意識をして取り、山を楽しく登りましょう!