人々を魅了する巻機山
草原と池塘の庭園 巻機山
巻機山は標高1967m、
新潟県と群馬県の県境にあり、
日本百名山のひとつでもあります。
巻機山の山頂付近は
麓からは想像できない、
特別な稜線歩きが待っています。
池塘と高山植物が織りなす
神秘的な風景が
訪れる人々を魅了しているのです。
初心者から楽しめる「井戸尾根コース」
一般的な登山コースは、
清水口から登る井戸尾根コース。
危険な箇所がないため
初心者の方でも楽しめます。
ただし、
山頂までの標高差は1,500mにも及ぶため、
体力的には中級以上となります。
長い上りとなるため、
8時間以上は余裕をもって歩けるよう
トレーニングを行いましょう。
また、日帰りで山頂を目指す場合は、
早朝に出発することをお勧めします。
序盤は深い原生林の森林浴
まず、井戸尾根コースの起点となるのは、
三合目の桜坂駐車場。
駐車場から数分で分岐があり、
看板の「井戸尾根コース」へと進みます。
序盤の深い原生林を抜けると
ブナが細く立ち並んだ林となり、
緑が美しい樹林帯へと変化します。
そして四合目あたりからは、
「井戸の壁」と呼ばれる急登に差し掛かり、
五合目では、ほんの少しですが展望が開けます。
六合目に辿り着くと、
割引岳の眺望ポイント!
長い樹林帯から解放してくれる、
絶好の休憩ポイントです。
真ん中に見える三角の山は、
「割引岳」と書いて「わりめきだけ」と読みます。
割引岳の右側にはヌクビ沢が見えています。
登山口の分岐に「ヌクビ沢・天狗尾根コース」
とありましたが、上級者コースのため
安易に立ち入らないようにしましょう。
七合目あたりから視界が開け
稜線部分が見えてきます。
夏のシーズンは
山頂までの日差しが厳しいため
十分な対策をして出かけましょう。
ここも良い休憩ポイントとなりますので、
しっかりと水分と休息を取って、
再出発です!
稜線歩きの醍醐味
7合目からは
整備された木道が続きます。
前巻機山まで来れば
傾斜も少なくなり
素晴らしい景色が広がります!
巻機山は、昭和50年代の登山ブームで
至る所が踏み荒らされ、
池塘や景観が危機に陥りました。
ですが、多くのボランティアの方々の
長年の努力により、
現在の姿がよみがえりました。
この素晴らしい景色を残すため、
登山道から外れて歩かないように、
心がけましょう。
稜線上に避難小屋があります。
建物内は大変綺麗で、
トイレも使いやすくなっています。
避難小屋から、
最後の坂を登れば山頂に到着!
稜線や山頂からの景色を眺めていると、
その場所を離れたくなくなってしまいます。
この贅沢な景色を堪能したい方には、
避難小屋で一泊する事をオススメします。
私もいつの日か、時間を忘れて
この美しい景色を眺めてみたいと思っています。
日帰りでも十分に満喫できる「巻機山」
是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
【DATA】
井戸尾根コース
コースタイム:5時間20分
標高差:約1300m